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科学的根拠と経験に基づいた判断

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日々の診療において治療方針を決定する際は、“科学的根拠”に基づいた知識が必要になります。この科学的根拠には1から6までのレベルがあって、レベルの高い研究結果は、病気に対する治療のガイドライン作成のための重要な資料となっています。また、クリニックや病院に勤務する医療従事者もレベルの高い研究結果については、科学論文を検証するなどして勉強しておく必要があります。皆様のイメージとは異なるかもしれませんが、テレビやマスコミに出ている、いわゆる「専門家」と称した先生たちの意見というのは、科学的根拠のレベルとしては最も脆弱です。一方、一人一人の患者さんに向き合った時、また、とっさの判断が必要になった時などは、“経験に基づいた判断”が必要になります。この直感的な判断の事を英語では「Gut feeling」といいます。科学的根拠は「頭」で理解することが必要で、経験に基づいた判断はまさに「腹で感じろ」という事ですね。
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